地震と津波が東北を破壊してから11年になる。僕は物事が普通に戻るかどうか考えながら、あの時車を走らせていたのを覚えているよ。でもゆっくりとまた物事は成長し始め、前に進み始めた。今は同じように車に乗っていて、沢山の喜びをもたらしてくれるよ。母なる自然がすることを見るって凄くアメージングだよ。
母なる自然はほとんど全て戻すけど、時には違うタイプの自然に戻ることもある。ナオミさんはお母さんのようで、じっと何かが起こるのを待たず、自分で何かを起こす人なんだ。
津波によって完全に流された小さな村がある。かつてここには家が建っていたから、土壌は凄くぎっしり詰まっていて、何も育たない。だからナオミさんは再び肥えた土壌を作り、一本一本木を植える取り組みをしているんだ。ファミリーの彼女のチーム、ローカルそしてボランティアが文字通り手作業で森を再生しているんだ。本当に素晴らしいことだよ。
この森にはシカ、クマ、そしてヘビが住んでいる。みんなこれは踏みたくないよね。
だからこの地域全体は綺麗になって、今は木々が美しい森に変わろうとしている。何かできる大きなことを小さなグループの人たちでするなんて、なんてアメージングなんだろう。僕はナオミさんにこの森ができたら今度は何をするのか聞いてみたんだ。彼女の答えはこうだった。「次の村へ移動してまた同じことをする。」僕は科学者に変わったこの素晴らしいお母さんの話を聞きながらほとんど泣いていたよ。北上の繁栄のために彼女がしてきたこと、まだこれからしようとすることに凄く感情を揺すぶられるよ。ナオミさんみたいな女性が真のリーダーだよね。
日本の一部分で最高にクールなものを見ているよ。このストーブを見て。古いバケツから作ったものなんだ。凄くクールだよね!ナオミさんは僕たちのために美味しい味噌汁を温めてくれたんだ。
僕は「模範を示して指導する。」ということを大学で教えられたんだ。ナオミさんは模範の中の模範だよ。僕には彼女がスーパーウーマンに見えるよ!
“We Are One” はつづく。
(翻訳: タナカ チヨコ)