今まで約20年間、毎年4月にはハワイを離れて世界を旅してきた。ハワイの夏は僕には退屈だったから、仕事を全部片付けて、他の国を冒険するのはすごくエキサイティングだった。多くの時間を日本で過ごしてきた。波がフラットなときはビーチに行って、みんなをウォッチしていたんだ。湘南では目の前で起きているサーフブームを眺めてた。海がこんなに混んでると言っても、ハワイにいる友達や家族は誰も信じてくれなかったよ。この写真を見るまではね。
そして10月になると、ウィンターシーズンはかならずハワイに帰るようにしていた。僕の生きがいもバックドアのために!
20年のうち、バックドアの波のいい日を逃したことはないと思う。毎日のように真っ暗なうちから何時間もずっと沖にいた。その場にいる全員がその日1番の波に乗り、チューブに入りたがっていた。こういう日にパドルアウトするのは、かなり大変だったし、エキサイティングだった。ここではアグレッシブだったり、ツキがないといけなかったりする。沖に出てマイク・スチュワートの隣で波待ちして、巨大なセットが来たときのことを覚えているよ。マイクはレフトへ、僕はライトへ行った。レフトはパイプライン、レフトはバックドア。この波ってどれくらいのデカさだっただろう?