マーガレットリバーでのコンテストの前、セス・モニーツは世界ランク24位だった。そしてこのイベントの後はトップ22位のサーファーだけが再出場資格を得られることになっていた。セスはマーガレットリバーでいい成績をおさめたことがなかったから、ちょっと心配していた。というか、かなり心配していた。もし上位22位に残れなかったら、僕らの心は打ち砕かれてしまうだろう。今年のイベントは今回までどれもライブで観たけど、今回のは観たくなかった。勝っても負けても感情が最高潮に達してしまうはずだから。僕は旅行中だったから、彼のヒートはおそらく車か電車かホテルか、僕がその時にいるどこかで観戦する必要があった。どのヒートでも、僕は大声で怒鳴ったり叫んだりするだろう。うるさすぎて、誰かが日本の警察を呼ぶかもしれない。
とりあえずコンテストが終わるまではメールなどはチェックせず、追い出されることはないホテルの部屋にこもってた。ヒートの一つ一つを観戦し、頭を抱えて叫んだ。OMG, セスはセミファイナルに進んだ!今年一番の成績で、ツアーの再資格を得た。そして世界ランク13位にジャンプアップした。
彼はあるインタビューでこう言った。”お父さん、お母さん、髪がなくなるほどストレスを溜めさせてごめんなさい” そう、僕はその気持ちがわかる。一年中ストレスがたまって、髪の毛が半分になっちゃうんだよ。
セスのパフォーマンスはとにかく最高だった。彼はグリフィン・コラピント、コナー・オレアリー、イーサン・ユーイング、ジョディ・スミスを破った。それはセスが必要としていた大きな自信につながったから、これから優秀な選手になるだろう。So stoked for you Seth, and so proud of you.