いままで一度も会ったことのないケビンってヤツに出会った。彼は”キミってウィルソン小学校出身じゃない?”と聞いてきたから、僕は”そうだよ。でも毎朝ママが学校に送ってくれたあと、よく脱走してたからそうとは言えないけど”と答えた。僕はトラウマを抱えた6歳の子どもで、学校が嫌いだったから、母親に送ってもらったあと家に逃げ帰って茂みの中に隠れていたんだ。そうするといつもおじいちゃんがやってきて僕を探した。教室に入ったという記憶すらないんだ。それでもとにかく、ケビンは僕のことを覚えていると言っていた。数日後、彼は1年生のクラス写真を送ってきた。
どれが僕かわかる?あぁ、僕のクラスには可愛い子がいっぱいいたんだね。もっと学校に行っていればよかったな。Haha.
どうりで、僕がトラウマを抱えていたわけだ。これを見て鳥肌が立った。写真撮影の前にいつもママにさせられていた髪型を見てよ。このせいで”どんぶりヘア”って呼ばれていたんだ。しかも、アゴの噛み合わせのせいで”フランケンシュタイン”とも呼ばれてた。この学年で僕は一番小さくて、いつもからかわれていた。当時の子供たちは意地悪だったな。人生の暗闇のような時間をサバイブすることができたことをありがたいと思ってる。毎晩、翌朝は起きたくないと思いながら眠りについていた記憶があるよ。だから、6歳の自分を振り返ると、生きていることにすごく感謝するんだ。だからこそ、いまは昔以上に人生を楽しんでいるのかもしれない。あの当時を楽しんでいたはずの大きな子どもとして、いまを生きてるんだ。遅すぎることなんてないよね…