レオと一緒にサーフィンしてたら、このツーリストのカップルがやって来て、僕らのすぐ近くで波待ちし、どの波も残さず乗り始めた。僕はウザくなって何か言ってやろうとしたけど、おとなしくしてた。どんなことになるか分かっていたから、静かにしてたんだ。男が波をキャッチしようと立ち上がってリーフの上を歩いた。レオに、”ねぇレオ、あの男の人を見ててごらん。もうすぐ”痛い!”って言うだろうから”と言ったんだ。レオは僕の言ってることが分からなかったようだが、”リーフの上に立っちゃダメって教えたこと覚えてる?”と聞いたら、”うん”と返事した。”OK,どうなるか見てみよう”
すぐ次の波が来たとき、”痛い!!!”と言うのが聞こえた。そして男は足を見てた。ウニを踏んづけたんだ!!! で、それが彼のラストウェーブになったよ。僕はカルマを信じているけど、こういうのは典型的な例だ。
レオが痛いのかなって聞いてきた。”足に20本の針が突き刺さったままって想像してみて”って説明したんだ。haha. そんな感じだからね。それに、ウニは足の皮膚のなかでも生きるんだ。この日のレッスンは”他人の失敗から学ぼう”ってこと。レオは、”絶対にリーフの上には立たないよ”だって。smart boy…
とにかく、いつもみんなにはリーフの上には立ってはいけないと教えてる。このシチュエーションでは、沈黙が金なり。大きなゴールは、この子にリーフの上で立たないということ、来る波すべてにパドルして乗ろうとしてはいけないということを教えることだった。リスペクトがなければ、サーフィンは上手くいかないだろう…