so simple and so true…

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前回鎌倉に行ったとき、岸壁に座り、人のことをウォッチした。車やサーファー、毎日、湘南のライフスタイルを見ていた。ああいうのが、すごく懐かしい。ただ観察することから、驚くほどいろんなことが学べるんだ。また行くのが待ち遠しいよ…

30年前、日本で波を探して海岸沿いをドライブしていた。ポイントを見つけてパドルアウトしてサーフしようとした。どの波にも、誰かが僕にドロップインした。そしてローカルサーファーが僕に向かって日本語で怒鳴った。”海から上がれ!”と。ラッキーなことに、僕は日本語がわからなかった。もしわかってたとしても上がらなかったはずだ。無知な外国人だった僕は、何度も何度もそのポイントへ通い続けた。そうしているうちに友達ができ始めた。そして時間とともに、目の前に誰もいない、こんな波をキャッチすることができるようになった。
何年もかけて、他の人たちをリスペクトすれば、自分もリスペクトされるということを学んだんだ。今日この日まで、ここがどこのポイントかは話していないし、このポイントのローカルサーファー一人一人をリスペクトし続けている。彼らはこんな波を一年中ずっと待ってるんだ。いい波が来るときもあるが、来ないほうが多い。10年以上もの間、ここで人生最高のバレルをゲットしてきた。ここでの思い出を今でも思い出すし、旅をするサーファーとしての自分の人生について考えている。だから、世界中でローカルをリスペクトしない人たちを見ると、パドルで彼らに近づき、シンプルにこう言うんだ。”hey,僕らはビジターだってこと忘れるなよ”。すごくシンプル、そのとおり…

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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