ここはフィリピンのクラウドナイン. 一生に一度、こんないいことがあるんだ。これには巨大なスーパー台風、正しいスウェルディレクション、風向き、タイド、天気が必要。2005年、この日は人生最高のチューブに入ったんだ。ジョン・キャラハンがタワーから撮影していて、スリガオというフィリピン沖の島での大切な瞬間を記録してくれた。
これはインドネシアのライフルズ。一生に一度、こんないいことがある。巨大な低気圧の嵐、正しいスウェルディレクション、風向き、タイド、天気がないといけない。2010年のこの日、人生最高のチューブに入った。佐原健司が水中撮影してくれて、インドネシアの沖にあるカンドゥイという島での貴重な瞬間をとらえてくれた。
クラウドナインもライフルズも、とても気まぐれだ。すべての条件がうまく揃わないと、最高の状況にはならないんだ。あの頃は、信頼できるサーフリポートがなかったから、いつ良い波がくるのか、みんな分からなかった。ただ、僕らはラッキーなことに、こんな歴史的な日にその場に居合わせることができた。いまでは波情報がかなり正確になったから、数えきれないほどのサーファーたちがこんな日を待ち望んでいるだろう。それでも、全てがパーフェクトになるには、ツキがないといけない。誰かから、もう一度クラウドナインやライフルズに行かないかと言われても、”絶対にイヤだ!”と答えるだろう。僕のパーフェクトドリームを汚したくないから…