かなり昔、12人のジャパニーズサーファーでフィジーへ行き、ボートに乗り、波をサーチした。小さな島を見つけ、その島のすぐ近くにあったのが、この怒り狂うレフトの波。かなり深さのある沖合からやってきて、鋭く浅いリーフの上でブレイクする。あちこちにリーフでの切り傷をつくり、何本もボードを折った。予測不可能でとてもリスキーだったから、実はこういうことが好きではなかった。そのうえ、一番近い病院はボートで12時間もかかる距離にあった。身体中をリーフに引っ掻かれるのがイヤだったからというだけでウェットスーツを着ていた。新品の真っ白なウェットスーツは7日間のトリップの終わりには、リーフに何度もぶつかったせいで戦争にでも行ったのかという状態になった。
とにかく、みんながこの写真を見たサーフィン業界の人たちみんながここへ行った。この写真ではパーフェクトに見えるけど、そうではないと断言できる。これはフィジーが新たなエキゾチックな旅先として販売されたものだ。僕がそこへ行ったのは、これが最初で最後だった。僕らはこのポイントでの最初のサーファーだったから、こう名付けた。”King Kong”と。
Bula!