誘いの電話がきた日のことは忘れがたい。フィリピンでこんな素晴らしい110フィートのヨットでの旅に招待されたんだ。8日間連続で島から島へとクルーズした。波を求めては探し当て、最終的には過去に誰もサーフしたことのない10フィートの波でサーフィンしたんだ。それは、いつまでもずっと心に刻まれる思い出となった。
波がずっとラップしてくる人が住む島へ寄った。透明度の高い温かい海水、一日中ずっと熱帯気候。そしてボートの操縦の仕方をこのトリップで学んだ。経験豊富なフィリピン人キャプテンから教わったんだ。彼の海を見る姿は決して忘れないだろう。何時間も後ろに座り、彼の視線を自分にも取り込もうとした。彼が何を見て、どう感じているかを理解しようとしたんだ。安全とリスクについて話したりした。そのトリップから数年後、彼はフィリピン沖でボートを回送していたが、目的地に現れなかったそうだ。彼は見つからなかった。ある経験豊かなウォーターマンが海に消えた。そのことを考えるとおかしくなりそうだけど、すごく分かるような気もする。家族にはいつも、僕が海で行方不明になっても探さないで欲しいと伝えているんだ…