Boat Captain: Panic and Die or Calm and Live

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タヒチのチョープーに来たこないだのビッグスウェル。オレンジ/イエローのボートは危機一髪だった。最初に見たとき鳥肌が立った。自分がキャプテンだとして、フォトグラファーがパーフェクトな場所で撮影ができるようにボートをリスクにさらすことは理解してる。僕も何度も同じように危ないことをした。これとは比べものにはならないけど、かなり危険だった。ビデオを観てからはこのキャプテンはかなり正しい行動をとったんだと思った。ギリギリで波を乗り越えたように見えるけど、彼は自分がしていることを正確に理解していた。みんなが、どうしてもっと早く波を乗り越えなかったんだろうって思ってたのも知ってる。そうしていたら、ボートは空中で垂直に加速し、誰かが命を落とすことになっていたかもしれない。だから意図的に、できるだけ穏やかに乗り越えられるように最低限の速度まで減速したんだ。ボートの性能は、キャプテンだけが知っている。誰もケガをしなくてよかったよ。とにかく、ボートが波に向かって垂直に飛び出したら、パニックの前兆だ。パニックになったら死んでしまう。落ち着いていれば生きていられる。だからボートに乗るときは、賢くキャプテンを選ぼう。ナイスなボートを持っているというだけでは、自分がすべきことを分かっていることにはならないんだ。

追記:落ち着いていて経験豊富なキャプテンにとっても、こんな危機一髪の状況は謙虚になるだろう。家に帰ったら、母なる海が守ってくれたことに感謝するはずだ。まさにその通りのことが起きたから…

 

 

KIRBY FUKUNAGA
ハワイで生まれ育ち、プロサーファー、フォイラー、スキンダイバー、カメラマンの肩書きを持ち、ウォーターマンとして、海で多くの時間を過ごし、海から多くのモノをもらいながら生活しています。彼が伝えようとしていることは、海がある生活は僕らを豊かにしてくれるということ。そして、自分だけではなく、いろいろなことをみんなにシェアし、人生を楽しむということ。現在は、ハワイでプライベートサーフィンガイドを主催。
カービー福永のハワイサーフィンガイド
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